
老後の準備は年金額を知ることから – 年金の確認方法3つ
老後のためにいくら貯金しておけばいいのかということがよく議論に上がりますが、その額は老後にいくら年金がもらえるかによって変わります。厚生労働省が発表した標準的な夫婦での将来の年金額は、一月に22万1,277円(2018年発表)でしたが、年金額は当然個人差が大きく、この額を目安にして老後の準備をするのはおすすめできません。
40代でも50代でも、老後のプランを考え始める場合、自分の年金の受給額を正しく知っておくことが最初の一歩です。今回は、自分が将来いくら年金をもらえるか、簡単に確認できる方法を3つご紹介します。
Contents
一番身近な「ねんきん定期便」
毎年誕生日の頃になると、「ねんきん定期便」というハガキが送られて来ます。
こちらから何も手続きをしなくても、日本年金機構から自動的に送られてくるので、年金額の確認という意味では一番身近なものでしょう。
この「ねんきん定期便」ですが、50歳未満と50歳以上の人では様式が異なっています。
50歳未満の人に送られるハガキには、今まで加入してきた国民年金と厚生年金の加入実績に応じた、現時点での年金見込額が記載されています。
一方、50歳以上の人のハガキには、50歳までの加入実績に加え、50歳以降60歳まで、今の年金制度に加入し続けると仮定した場合の老齢年金の見込額が記載されています。
ともあれ、ねんきん定期便は1年に1回送られてくるだけなので、確認した後すぐ処分してしまったりと、いざという時手元にないことも多いのではないでしょうか?
その場合は、以下の2つを利用してみてください。
いつでも確認、試算もできる「ねんきんネット」
「ねんきんネット」は、日本年金機構が提供しているサービスで、インターネットを通じて24時間いつでも自分の年金情報を確認できます。
また、現在の年金情報だけでなく、「今の仕事を60歳まで続けたら受給額はどれぐらいになるか」や「今後の職業や収入によって受給額はどう変わるか」など、より詳細なシミュレーションができます。
はじめて利用するときに登録する必要はありますが、一度登録してしまえばいつでも利用できるサービスですので、ぜひ登録しておきましょう。
登録には、「年金手帳」か「年金証書」に記載されている「基礎年金番号」が必要になります。また、「ねんきん定期便」に記載されている「アクセスキー」があると登録がスムーズにできます(無くても可)。
今すぐ確認したい時の「ねんきんダイヤル」
「ねんきん定期便」もどこかにやってしまったし、「ねんきんネット」の登録も面倒、そういう人は「ねんきんダイヤル」に電話して確認しましょう。
以下の「ねんきんダイヤル」の番号に電話して、自分の基礎年金番号を伝えると、過去の会社なども全部調べてくれて、丁寧に教えてくれます。
「ねんきんダイヤル」
0570-05-1165
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今回は簡単に自分の年金額が確認できる方法を3つご紹介しました。40代をすぎるとそろそろ自分の老後を考え始める人も多いと思いますが、まずは自分の年金を確認して、いろいろとシミュレーションしてみましょう。
そうすると、年金の他にだいたいどれぐらい資金を用意すればいいのかというのがわかってきます。
その上で、投資やiDeCoを利用して資産を作っていきましょう。
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