
月々どのぐらい貯金してる?日本人の貯蓄率【年代別・収入別】
マネーコラムの一番人気『日本人の平均貯金額は?独身・既婚別、年代別、年収別も紹介!』では、日本人の平均貯金額を紹介していますが、今貯金ができていない人が、いきなり何百万も貯金できるものではありません。今回は、日本人が手取り収入の何%を貯金に回しているか、ご紹介します。「毎月いくら貯金すればいいの?」と悩まれている方は参考にしてみてださい。
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日本人の平均貯蓄率は単身者で14%、2人以上世帯では9%
実は「貯金」と「貯蓄」は異なります。簡単に言えば、貯金は預貯金やタンス預金のことで、貯蓄は貯金の他に、株や投資信託、各種保険も加えた金融資産全体のことを指します。
「貯金なんてしてないよ」という人でも、確定拠出年金や保険に入っている人なら多いのではないでしょうか?
これからご紹介する統計の数値は、こういった貯金以外の金融資産に回しているお金も含まれるので、これを機に、月々どれだけ保険や投資信託にお金を回しているのかも確認してみてください。
では、日本人は毎年の手取り収入のうち、だいたい何%を貯蓄しているのでしょうか?
年間手取り収入からの貯蓄割合[単身者]
平均貯蓄率(貯蓄額÷手取り収入) | 貯蓄しなかった人の割合 | |
---|---|---|
20代 | 19% | 19.4% |
30代 | 16% | 16.5% |
40代 | 15% | 22.7% |
50代 | 14% | 36.9% |
60代 | 8% | 56.0% |
全体 | 14% | 32.3% |
単身世代では、20代で20%弱、30~50代で15%程度となっています。
20代の19%は少し高いような気がしますが、これは月々ではなく、年間の手取り収入に対する割合ですので、ボーナスを貯蓄に回した額も含まれます。
例えば、手取り月々25万円、ボーナスが7月、12月に50万円ずつ出る人の場合、手取り収入の合計は400万円となります。
毎月5万円ずつ貯蓄するより、月々3万円、ボーナスから20万円ずつ貯蓄に回す方が現実的かもしれません。
次に、2人以上の世帯(既婚者の世帯)の貯蓄率をみてみましょう。
年間手取り収入からの貯蓄割合[2人以上世帯]
平均貯蓄率(貯蓄額÷手取り収入) | 貯蓄しなかった人の割合 | |
---|---|---|
20代 | 16% | 3.6% |
30代 | 12% | 13.3% |
40代 | 10% | 17.3% |
50代 | 10% | 16.6% |
60代 | 8% | 38.3% |
全体 | 9% | 29.2% |
単身者と比べ、出費が増える分、貯蓄に回すお金は全体的に下がっていますが、貯蓄しないという人の割合は大幅に減り、貯蓄に対する意識が高まっていることがわかります。
ちなみに、2人以上世帯の年代は、世帯主の年齢となっています。
貯蓄に回せる額は、当然収入の額にもよりますので、今度は収入別の貯蓄率を見てみましょう。
収入別貯蓄割合[単身者]
平均貯蓄率(貯蓄額÷手取り収入) | 貯蓄しなかった人の割合 | |
---|---|---|
300万円未満 | 10% | 43.1% |
300~500万円未満 | 17% | 19.7% |
500~750万円未満 | 22% | 8.8% |
750~1,000万円未満 | 24% | 13.0% |
1,000~1,200万円未満 | 22% | 33.3% |
1,200万円以上 | 28% | 16.7% |
収入が300万円未満の方では、43.1%の人が貯蓄できていませんが、それでも平均として手取りの10%を貯蓄に回しています。年収が500万円を超えると、貯蓄率は20%強となっています。
収入別貯蓄割合[2人以上世帯]
平均貯蓄率(貯蓄額÷手取り収入) | 貯蓄しなかった人の割合 | |
---|---|---|
300万円未満 | 5% | 54.6% |
300~500万円未満 | 7% | 35.2% |
500~750万円未満 | 11% | 16.5% |
750~1,000万円未満 | 13% | 7.9% |
1,000~1,200万円未満 | 15% | 7.0% |
1,200万円以上 | 19% | 9.8% |
単身者の世帯でもそうですが、300万円未満の人の中には、65歳以上の年金で生活している方も含まれるので、全体的に貯蓄をしていない人の割合が高くなっています。
ただし、2人以上で世帯を構成される場合、500万円未満ではなかなか貯蓄に回せるお金を捻出することは難しいので、どちらかが専業主婦(夫)のケースでは、パートをされるか副業などで収入を増やす方が現実的かもしれません。
まとめ
今回は、年代別、収入別に日本人がどれだけ貯蓄しているのかをご紹介しました。もちろん平均より貯蓄をしているからといって安心というわけではありませんが、一つの目安として参考にしてみてください。
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