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ボーナスの使い方

「いつの間にかボーナスを使ってしまった」を無くす方法

12月になると、多くの会社でボーナスが支給されますが、普段より多くのお金が入るこの時期、ついつい財布の紐が緩んでしまって散財したり、贅沢する癖がついてしまって生活水準を戻すのに苦労する人も目立ちます。

ボーナスの使い方で大切な心得は、こういった臨時収入は、普段の収入と管理の仕方も使い道も、全く別のものと考える、ということです。本コラムではその方法をご紹介します。

別口座に移す

まず、ボーナスが給与口座に支給されたら、すぐに貯蓄・投資用の別口座に移すことが大切です。

給与口座に置いたままにしておくと、特別な資金ではなく、生活用の資金に余裕があるという認識になってしまい、普段より贅沢な食事やショッピングをしてしまうことで、いつの間にか無くなってしまいます。

また、ボーナスを知らないうちに使ってしまうことも問題ですが、その間少し贅沢な生活をしたせいで、今までできていた貯金ができなくなる可能性もあります。生活水準を下げるということは、想像以上に大変なことなのです。

ボーナスで将来に備える

ボーナスを別口座に移した後で、貯金などの将来に備えるお金と、買い物や旅行など自分で自由に使えるお金の割合を考えましょう。理想的には、家庭がある人は8割を、独身の人でも最低5割は将来の蓄えに回しましょう。

将来の備えですが、まず現在貯金がない人は、1ヶ月の生活費の6ヶ月分が貯まるまで、貯金に回します。これは急な病気や転職・リストラなどの場合、借金生活に陥らないために最低限用意したい、緊急予備資金となります。急な出費が起こった後、蓄えがないせいで生活が破綻する人は何人もいます。この半年分の蓄えは最優先で確保しましょう。

次に、緊急予備資金が貯まったら、住宅ローンがある人は住宅ローンの返済にあてます。

例え現在住宅ローンを1%という低金利で借りることができていても、預貯金に比べれば利率は高いので、住宅ローン返済の方が結果として得をします。また、低金利だから住宅ローン返済より投資を、という意見もありますが、住宅ローンがノーリスクで返済できるのに対し、投資は当然ながらリスクを伴います。今どきノーリスクで1%の利益を出すのは大変なことです。結局、リスクとリターンを考えた場合、ほとんどの投資より住宅ローンの返済の方が有利になります。

注意したいのが、住宅ローンをボーナスを見越して組んでしまうことです。ボーナスは会社の業績に応じて決まる、不確定な収入なので、ボーナス月に40万、というような返済方法は危険です。もしボーナスが予想以上に減れば、預貯金を切り崩すどころか、終身保険や個人年金保険など、途中で解約すれば元本割れする保険を解約する羽目にもなりかねません。ある程度まとまった資金が貯まったら繰上げ返済、というふうに決めておきましょう。

緊急予備資金がたまり、住宅ローンがない人は、将来のために貯金や投資を考えてみましょう。

ボーナスは特別なものに使う

ボーナスの何割かを将来のための資金とした後、残ったものでどういうものを買えばいいでしょうか?これは、例えば冷蔵庫やエアコン、車やコートなど、「何年かに1度しか必要にならない出費」に使いましょう。この、特別な支出は特別なものに使うというメリットは二つあります。

まず、家電や滅多に買わないコートなどの服を、月々の支出と一緒にしてしまうと、ある月は日常生活費が3倍になり、次の月は被服費が5万増え、などというように、月々の傾向がわかりづらくなります。3年や5年に1度しかかからない費用を、日々の生活費に含めるのは、家計管理という点からも好ましくありません。

もう一つ、ボーナスで日常生活品をまとめ買いするのも問題です。前述したように、ボーナスは不確定な収入ですので、このお金で生活用品を賄うと、ボーナスが減った時生活に支障が出てしまいます。要するに、日常生活品をボーナスで買わなければならないということは、月々の収入で生活が回っていないということになるので、そういう人は今の家計の収支を見直してみましょう。

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ボーナスに限らず、臨時的な収入は自分のために使ってしまいやすい傾向があります。しかし、こういった臨時収入をきちんとコントロールすることで、将来の資産形成に差をつけることもできます。今までのボーナスが、知らないうちに無くなっていた人や、何に使ったか覚えてないという人は、ぜひ今回のボーナスから計画的に管理できるようにしてみてください。

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