【2018年版】日本人の平均貯金額は?年代別、独身・既婚別の平均も紹介!

家計の相談をしていると、「私の年代ならどれぐらいの貯金があればいいですか?」とか、「普通のみなさんはいくらぐらい貯金しているものですか?」という質問をよく受けます。

年収や実家暮らしor一人暮らしなど、本人の状況にもよるので、一概にいくら貯金があればいいとは言えないのですが、やはり周りの人がどれぐらい貯金しているのかは気になりますよね。実際、このマネーコラムの一番人気の記事も、去年の7月に書いた『日本人の平均貯金額は「1,820万円」、20代から40代では?』となっています(2018年8月現在)。

今回は、昨年書いた内容を、データを新しくしたのはもちろんですが、単身者と既婚者別に分け、また貯金がある人だけで見た平均値はいくらなのかなど、より詳細にまとめています。

周りの人の平均額が理想の貯金額というわけではないのですが、みなさんと同じ年代の人はこれぐらい貯金しているという、一つの目安として参考にしてみてください。

貯金がゼロでも貯蓄はある?

よくニュースや新聞に出る「平均貯蓄額」は、実はみなさんが考えている「貯金」とは少し意味が異なります。

みなさんがイメージする「貯金」というのは、銀行の普通預金や定期預金、ゆうちょ銀行の普通貯金のことだと思いますが、総務省などが使用する「貯蓄」というのは、こういった預貯金に加え、株式や投資信託の有価証券、生命保険や個人年金保険、会社で積み立てている財形貯蓄なども含まれます。つまり、貯蓄は金融資産という意味で使われています。

貯金がゼロと思っている人でも、生命保険に入っている人はいますし、会社で財形貯蓄をしている人もいます。また、確定拠出年金(DC)やiDeCo、NISAといった最近新しくできた制度で蓄えているお金も立派な「貯蓄」です。

これらを含めて考えてみると、自分が今持っている貯蓄が意外と平均より多かったり、逆に少し頑張れば手が届きそうだということがわかって安心できるかもしれません。

日本人の平均貯蓄額と比べる前に、一度自分が持っている金融資産を書き出してみましょう。1年に1度は自分の資産を棚卸することは、お金の計画を立てる上でもとても大切なことです。

【参考】1年に1度は家計のバランスシートを作ろう

大切なのは平均値より中央値?

お金に関する統計では、よく平均値といっしょに、中央値という値が使われます。中央値とは、データを小さいものから順に並べた時、その真ん中にある値のことです。

例えば、次のように、サラリーマンの方6人とヴィッセル神戸のイニエスタ選手1人の計7人の年収を考えてみましょう。小さいものから並べると、

300万、400万、500万、500万、700万、1,000万、32億5,000万

となります。この場合、年収の平均値は4億6,914万円ですが、この7人の平均年収が4億超と言われても、実態を表しているのかと言われれば疑問に思うのではないでしょうか。

一方、上の7人の年収の中央値は、4人目の人の年収の500万円です。

このように、お金に関する統計では、一部の富裕層に値が引っ張られることが多いので、中央値の方が実態に近いということがよく起こります。

20代から60代の平均貯蓄額は?

では、年代別の貯蓄額の平均値と中央値を、独身の方と既婚者に分けて見ていきましょう。これらの統計データは金融広報中央委員会発表の『家計の金融行動に関する世論調査』から引用しています。

平均値はその世代の貯蓄額の平均で、貯蓄のうち、銀行やゆうちょ銀行の預貯金がどのぐらいあるかも載せています。

※スマホで見ていただいている方は表が崩れる場合があります。その場合はパソコン画面モードなどを試してみてください。

年代別平均貯蓄額【独身者】
年代 平均値(内預貯金の額) 中央値 貯蓄が無い人の割合(%)
20代 142万円(101万円) 0円 61%
30代 589万円(333万円) 83万円 40.4%
40代 936万円(462万円) 30万円 45.9%
50代 1,342万円(669万円) 130万円 43%
60代 1,835万円(754万円) 300万円 37.3%

独身のうちは貯蓄に対する意識が低いのか、20代では6割、そのほかの世代でも4割程度の人が貯蓄は無いと答えました。また貯蓄額の中央値を見ても、30代から50代までは100万円前後で推移し、なかなか貯蓄が増えていかないことがわかります。

一方で、貯蓄額の平均値は年代を追うごとに大きく伸びています。これは貯蓄ができている人はその貯蓄額をどんどん伸ばし、貯蓄がない人との差を広げていると読み取れます。

年代別平均貯蓄額【二人以上の世帯】
年代 平均値(内預貯金の額) 中央値 貯蓄が無い人の割合(%)
20代 321万円(239万円) 77万円 35.6%
30代 470万円(262万円) 200万円 33.7%
40代 643万円(331万円) 220万円 33.7%
50代 1,113万円(515万円) 400万円 31.8%
60代 1,411万円(769万円) 601万円 29.4%

家庭を持っている人を見ると、さすがに貯蓄がない人の割合は独身者に比べて下がりますが、それでも全年代を通して3割前後の人は貯蓄がないという回答でした。

普通の人がどれぐらい貯蓄をしているのかという目安になる中央値は、年代を追うごとに順調に増えていることがわかります。また、独身者に比べて中央値と平均値の差が小さいことも読み取れます。

独身者は貯蓄がゼロの人も多いが、貯めている人はすごく貯めている。家庭を持つ人は貯金がない人は少ないが、額は大きくならないということがわかります。

「貯金がない」という人を除外してみると…

これまで紹介してきた統計値は、すべての人のデータを扱ったものでしたが、注目したいのは、独身者では4割、既婚者でも3割は金融資産がまったく無いと回答していることです。

当然、貯蓄が0という数字に引っ張られて全体の平均値も下がってしまいますが、このコラムを読んでいるみなさんの中に、「世の中には貯金が0の人もいるから私が貯金できなくても仕方ない」と考える人はいないのではないでしょうか?

貯金が30万円の人と貯金が300万円の人の差は、実はそれほど大きくありません。ただ、貯金が0円と貯金が30万円の差はとても大きいです。なぜなら、前者はお金があればあるだけ使ってしまう人、後者はお金をコントロールできる人、という大きな違いがあるからです。

【参考】投資より貯金を優先させるべき理由

なので、最後に貯蓄が1円でもあると答えた人の統計値、言い換えればお金をコントロールできている人の貯蓄額をご紹介します。

みなさんの「普通の人はお金をいくら貯めていますか?」という問いに一番近い答えになっていると思います。

貯蓄がない人を除外した場合の平均貯蓄額【独身者】
年代 平均値(内預貯金の額) 中央値
20代 363万円(259万円) 170万円
30代 1,002万円(566万円) 500万円
40代 1,747万円(863万円) 700万円
50代 2,375万円(1,183万円) 1,000万円
60代 2,944万円(1,209万円) 1,206万円

 

貯蓄がない人を除外した場合の平均貯蓄額【二人以上の世帯】
年代 平均値(内預貯金の額) 中央値
20代 524万円(392万円) 300万円
30代 735万円(408万円) 420万円
40代 1,014万円(525万円) 650万円
50代 1,689万円(780万円) 1,100万円
60代 2,052万円(1,124万円) 1,400万円

 

いかがでしょう?意外とみんな貯金しているものだな、と感じた人も多いと思いますが、当事務所に来られる方の貯蓄額も、上の表の中央値の額に近いように思います。

まとめ

今回は日本人の貯蓄額を、年代別、または世帯の状況別に詳しくご紹介しました。各年代とも、3割から4割の人がまったく貯蓄がないと回答していますが、この比率はおそらく今後もしばらくは変わらないだろうと思っています。

もちろん、急にお金が必要になって40代で貯金がなくなってしまった人や、一念発起して50代から金融資産が増えた人もいるでしょうが、ほとんどの人は若いうちに貯金習慣を築けなかったために、年を取ってからも貯金の仕方がわからない、というのが現実でしょう。

最後の貯金ができている人だけの統計値をみていただければわかるように、貯金をする習慣がある人は、順調に資産を増やしていけます。大切なのは、少しでもいいので若いうちに貯金習慣を身に付けることです。貯金がない人はいつか貯金ができると思わず、わずかな額でも今から貯金をはじめてみてください。

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