固定か変動か?

固定金利と変動金利、あなたに合うのはどっち?

固定と変動、代表的なもので金額が大きいものと言えば、住宅ローンが思い浮かびます。他にも、身近なもので言えば、銀行預金を普通(変動)にするか定期(固定)にするかなどもあります。

今回は、この固定と変動の選び方を、理論ではなくて、一人一人の性格に合うか合わないか、という視点でお話ししたいと思います。

 

リスクとリターン

固定金利か変動金利かの選択だけでなく、金融商品全般に言えることは、どの商品にも『リスク』と『リターン』がある、ということです。

一般的に、リスクが少ない商品はリターンも期待できないし、大きくリターンを得たいと思えば、それなりのリスクを取らなければなりません。リスクが無くてリターンが大きい商品というものは、耳にしたら詐欺と思いましょう(残念ながら、リスクが大きくリターンが少ないものはいくらでもありますが)。

この、リスクとリターンという言葉で固定と変動を表すと、

固定金利・・・ローリスク・ローリターン

変動金利・・・ハイリスク・ハイリターン

ということになります。

 

どちらが得か?はナンセンス

固定か変動、どちらが得するか?

経済情報や人口動態統計、日本の国債や海外情勢など様々な情報を調べる人もいますし、マネー雑誌を見れば、円暴落やハイパーインフレが起こる!と危機感を煽るものもあります。

しかし、市場経済というのは一般で考えられているよりずっと上手くできていて、金利も、様々な情報を元に経済の専門家たちが決定しています。素人が考えるより、はるかにしっかりと決められた数字なのです。

将来の金利がどうなっているかは誰にもわからない。

ただし、将来、経済の専門家たちが考える、もっともあり得そうな金利になった場合、変動金利と固定金利で払う合計金額は、ほぼ同じになっている、ということです(実際は固定金利は銀行側が金利の変動リスクを負うので、若干固定金利の方が多く払うことになります)。

サイコロを振るか、余分にお金を払うか

極端な例ですが、住宅ローンの返済額をサイコロで決めるとしましょう。

2,000万円のお金を借りたい。20年後に払う額は、サイコロを降って出た目により、以下の額に決まります(変動金利)。

1の目:2,100万円

2の目:2,300万円

3の目:2,500万円

4の目:2,700万円

5の目:3,000万円

6の目:3,500万円

ただし、200万円払えば、必ず3の目が出るサイコロを買うことができます(固定金利)。

1,2,3の目が出ればあなたは得をします。4なら損得無し、5,6が出れば損。

さて、あなたはこのサイコロを振りますか?

どこまでリスクを許せるか

例えば、この金額が10万分の1ならどうでしょう?つまり、払う金額が

1の目;210円、2の目:230円、…、6の目:350円(※20円で3の目のサイコロが買える)

というゲームです。

これなら6の目が出ても損するのはせいぜい100円弱。サイコロを振ってみようと思う人が多いのではないでしょうか?

では、これが、

1の目;2万1,000円、2の目:2万3,000円、…、6の目:3万5,000円

ならどうでしょう?さらに、

1の目;210万円、2の目:230万円、…、6の目:350万円

となると、損得の額は数十万円という単位になりますが、振ってみますか?

 

もうお分かりのように、どの金額のサイコロなら振るか、また振らないかは、その人の持っている資産の額と、性格(リスク許容度)によります。

ちなみに、我々ファイナンシャル・プランナーのような専門家は、大体固定を勧めます。それは、最低限お客様に、大きく損だけはして欲しくないという気持ちがあるからです。

しかし、将来何がいいか、どの程度の損ならお客様が納得できるかは、その方の性格によるものが大きいので、リスクとリターンを踏まえ、ご自身で後悔が無いような選択をしてみてください。

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