どこにお金を預ければいいのか?(2)

どこにお金を預ければいいのか?(2)

本日のコラムは、前回の『どこにお金を預ければいいのか?(1)』で紹介した『リスクの低い商品』に続き、『少しリスクのある商品』と『中程度のリスク商品』をご紹介します。

少しリスクのある商品

外国債券(外貨建てMMF)

『リスクの低い商品』は元本が保証されている商品でしたが、もう少し増やしたいと思えば、ある程度リスクがある商品を買う必要があります。

外国債券は、外国の政府・政府機関や企業、世界銀行など、国際的な金融機関が発行している債券です。こういった債券には「為替リスク」と「信用リスク」という2つのリスクがありますが、プロではない一般の人が買うのであれば、「信用リスク」がほとんどないものを選んでおきましょう。具体的には、「米ドル」「ユーロ」「豪ドル」の3つから選ぶと決めておけば十分です。こうすると、「為替リスク」さえ気にすれば良い状況になります。

投資先としての外国の商品は、日本国債券よりも高い利回りが得られることと、為替差益が得られることという二つの魅力があります。ただし、外国債券を買う場合は金利を期待するに留めておきましょう。為替差益で儲けようとする場合、FXなどの手段がありますが、為替に一喜一憂するのは非常にストレスになります。また、外貨預金という手もありますが、手数料が高いので、あえて選ぶ必要はありません。

おすすめなのは、外貨建てMMFです。外貨建てMMFは外貨建ての投資信託で、主に外国の国債などを中心にしているので、外貨ベースではほとんどリスクのない商品です(為替リスクは依然あります)。

外貨建ての商品を考えるなら、「年平均マイナス利回り」という考え方も知っておきましょう。例えば1ドル100円から90円まで円高になった場合、運用を1年で考えるとマイナス10%ですが、運用を10年とした場合、1年あたりの平均はマイナス1%です。つまり、運用期間を長くすれば、為替が変動してもリスクを低くすることができます。このケースの場合、外貨建ての商品の金利が2%であれば、年あたり1%の収益が得られる計算です。

外貨建てMMFには満期がないので、円安になるまで待つのも有効な手段になります。

これらのことから、外国債券は、特に外貨建てMMFはいつでも換金できるとは言え、ある程度長期的な運用を視野に入れる必要があると言えます。数年後に、相当な円高の時に売る自体にならなければ、学資保険よりも有利に運用できるでしょうし、その後の老後資金に使うこともできます。

中程度のリスク商品

まだ年齢も若く、もう少しリスクをとっても良いから積極的に増やすことを目指していきたい方の場合、無くなっても良い程度のお金で投資信託に挑戦してみてもいいかもしれません。日本には何千もの投資信託がありますが、ターゲットにするのは以下の2種類です。

ETF

ETFは投資信託の一種なのですが、株式などと同じように市場で売買できることから、日本語では「上場投資信託」と表示されています。ETFを通じれば、国内外の債券、株式や不動産、原油、金など様々なものに投資できます。

ただ、具体的に何を買うかということになれば、日本のTOPIXに連動している商品を買うのが一番合理的な選択になるでしょう。TOPIXなどの指標に連動するものは、手数料が安い上、(ファイナンス理論になるのでここでは詳しくは述べませんが)リターンも他の投資信託に比べかなり有利に推移することがわかっています。

また、このTOPIX連動型ETFは1万円程度から投資が始められるので、個別株を買うより敷居が低くなっています。

インデックスファンド

ETFは、まとまった資金をTOPIX連動の商品に回すのには向いていますが、普通の人でリスク商品に回せるお金が何百万もある人は稀でしょう。必然的に、毎月1~2万円を購入というスタイルになると思いますが、そこでオススメしたいのが「インデックス・ファンド」です。インデックスとは「指数」の意味で、日経平均株価やTOPIXに連動するように運用されています。

特徴は他のファンドに比べ、プロがいちいち銘柄を決めなくてもいい分、手数料が安いことです。ETFと同じようにTOPIXと連動するものがおすすめです。

ETFでもインデックスファンドでも、ある程度リターンが期待できて手数料が安いという点では同じなのですが、比較するとETFの方が手数料はさらに安くなっています。なので、

  • まとまった資金を投資に回したいなら、『ETF』
  • コツコツ積み立てたいなら、『インデックスファンド』

を選ぶようにしましょう。インデックスファンドは身近な銀行で購入できるというメリットもあります。

 

 

今回ご紹介した外貨建てMMF、ETF、インデックスファンドはどれも私が実際に保有している商品です。リスクがある商品に関して言えば、現在私はこの3つ以外の商品は保有していません。

お金の運用では、無理な投資はすべきではないし、無駄な手数料を取られる商品も買う必要はないです。また、株価や為替をしょっちゅうチェックすることで時間と神経を削られる商品も選択肢から外しましょう。

テレビやマネー雑誌などで多くの情報が氾濫していますが、お金は突き詰めればシンプルに管理できます。

そのためにこのコラムが役立てば幸いです。

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